無痛分娩

無痛分娩とは

無痛分娩とは、脊椎の硬膜外腔にカテーテルを入れ持続的に麻酔薬を持続的に注入することにより、長時間痛みを緩和しながら分娩を行うものです。
麻酔薬を使うことで心身の緊張が取れ分娩の進行がスムーズになり、疲労が少なく、産後の改善も早いと言われております。

無痛分娩の注意点

• 麻酔によって陣痛が微弱になって促進剤が必要になったり、吸引分娩が必要になることがあります。
  ただし、帝王切開の可能性が増えるわけではありません。
• 頭痛、発熱、吐き気をともなうことがあります。その際は処置により改善します。
• まれにしびれ排尿障害が出現することがありますが、一時的な症状です。
  ご心配なことがあれば、いつでもスタッフにご相談ください。

無痛分娩のメリット・デメリット

メリット

• 痛みがやわらぐので、ココロもカラダもリラックスできる。
• 陣痛による体力の消耗が少なく、産後の改善が早いので子育てのスタートをきりやすい。
• 痛みが少ないため、落ち着いてお産に臨むことができ、赤ちゃんが生まれてくる感覚もしっかりある。

デメリット

• 麻酔により陣痛が弱くなり、お産の時間が長引くなどお産への影響を及ぼすことがある。
• 麻酔による合併症（低血圧・頭痛・感染・神経障害など）のリスクが加わる。
• 基本的に陣痛促進剤を使用する。

安全第一をモットーに

産科医師・産科麻酔科医師および助産師が協力体制で分娩の進行と麻酔を管理いたします。

• お母さまと赤ちゃんを守る対策の一つとして当院では計画無痛分娩を行っています。
• 痛みが少なく、かつお産にできるだけ影響の少ない麻酔を提供します。
• 麻酔による副作用をおさえ、合併症が起こらないように薬の作用をチェックします。
• お母さまと赤ちゃんの状態をモニター管理しています。
• 緊急時の対応シミュレーションや勉強会を適宜行っています。
• 必要時は速やかに搬送できる地域医療連携を行っています。

費用

通常の出産費用の加えて100,000円（管理料、薬剤料含む）が必要となります。
教室を受講せずに無痛分娩を希望された場合は、50,000円の追加料金が発生します。

状況により費用は異なります。

無痛分娩のタイミング

妊娠37週目以降、子宮口が成熟すれば可能となります。
日時は外来診察時に相談させていただきます。
入院後無痛分娩の準備のため、カテーテルを脊椎の硬膜外腔に挿入します。麻酔薬を使用してから20分ほどで作用が現れます。

無痛分娩の流れ

午前 8:00

入院（初産の方は前日入院の場合もあります。必要に応じて、子宮の出口を広げる小さい風船を入れます）
LDR入室、点滴確保、赤ちゃんのモニター以降絶食（飲み物はOK）

午前 10:00～11:00

硬膜外カテーテル挿入陣痛促進剤の開始痛みを感じたら、麻酔薬の投与・痛みに応じてお薬の調節

当院では、マンパワーの高い診療時間内のお産を心がけております。そのため健診での診察によりあらかじめ、お産の日を決めて入院していただく体制で対応させていただいております。
緊急時はこの限りではありませんが、状況により危険と管理者が判断した場合は無痛分娩が提供できない場合があります。

無痛分娩の実績

当院では、2014年より硬膜外麻酔を用いた無痛分娩を導入しております。
リラックスして無痛分娩を受けられるよう日本専門医機構認定の麻酔科専門医が麻酔を担当し、産婦人科医師と助産師が分娩の管理を行い、リラックスして無痛分娩を受けられる体制を整えております。

無痛分娩施設登録内容（JALA）

無痛分娩教室について